空室対策
マンション管理をする上で、部屋を空室にすることは最も避けなくてはいけないポイントになります。マンションの数が増えてきている現在では、利用者に住みたいと思わせる努力は必要不可欠です。そこで今回は、オーナーとして知っておくべき空室対策のポイントについてご紹介します。
自身の所有する物件が空室になってしまう場合、解決をするために原因をしっかりと把握して分析をすることが重要になります。比較的簡単に行なえるのが退去者の転居先です。単身赴任など一時的な目的で利用している場合は問題はありませんが、もし入居者が別の物件に転居するのであれば、転居先と自身の物件の条件の違いを調べることが大切になります。一般的な例でいうと駅に近い場所や公共施設の充実などです。もし入居者の多くがこういった理由で転居をしていく場合は家賃の値下げなどそれ以外の面でメリットを得られるような対策が必要と言えます。
中には入居条件を緩和することで空室の問題が解決する場合もあります。近年では需要の増加によってペットとの生活を希望する人が増加傾向にあります。とはいえ、ペット可の条件になっている物件はそれほど多くないことから、それだけでも希望者の増加が期待できるのです。同様に、安全上の問題から高齢者の一人暮らしを認めていない物件も少なくありません。こういった一般的に許可されていないケースが多い条件を緩和することは、空室対策として有効な手段になります。
不動産の物件の管理は、委託している不動産会社に一任するケースが一般的ですが、この不動産会社の管理システムによって、空室の状態が左右されることも少なくありません。不動産会社が行なう管理システムは、主にサブリースとプロパティマネジメント管理の2種類に分けられます。どちらの方法にも収益や管理の手間などのメリットはありますが、物件によって適正な管理システムは異なるのです。そのため、家賃の値下げや条件の変更などを行なっても、思うように空室の状態が改善されないといった時は、別の不動産会社に変える検討をすることも必要になります。
近年ではデザイナーズマンションのような、生活の利便性を追求した間取りや、インテリアなどの内装のオシャレさにこだわった物件も増加傾向にあります。人によっては、周辺環境や交通の利便性よりも毎日暮らす生活空間にこだわる人も少なからずいるのです。同程度の家賃であれば、設備や内装が良い方を選択するのは当然の心理とも言えます。そのため、自身の物件がその時代に求められている物かどうかをチェックして、必要に応じてリフォームをすることも大切です。
世の中には数多くマンションが立ち並んでいますが、常に入居希望者が絶えない物件もあれば人がなかなか集まらない物件もあります。どちらの状況にもそこには必ず原因となる理由が存在するのです。そのため、オーナーとして現状をしっかりと把握して柔軟な対応をしていくことが空室改善の第一歩になります。