その他
一生のうちマイホームは大きな買い物になりますが多くの方は住宅ローンを組む事になると思います。
ローンの返済方式には「元金均等返済」と「元利均等返済」があります。似たような名前ですが、どちらを選ぶかによって返済総額が変わります。その違いや、どちらを選ぶポイントについて解説いたします。
下の図のとおり、「元利」均等は借入期間中ずっと毎月同じ金額を返済していくことになりますが、「元金」均等は初めの返済額が大きく、時間がたつほど負担が軽くなっていきます。
ちなみに、住宅ローン以外のマイカーローンやカードローン、キャッシングなどは、ほとんどが「元利」均等返済の一択になっています。
どちらの返済方式を選べば良いのか迷ってしまったら、それぞれのメリット・デメリット(※1)をよく考えてみましょう
メリットとしては
毎月の返済額が一定になるので家計管理がしやすく返済計画が立てやすいことと元金均等返済よりも当初は返済額が少なく済むことが言えます。
デメリットとしては
返済開始当初は返済額は利息の割合が多いことです。
元本の残高が減るのが遅いので利息の負担が多くなり総返済額が元金均等返済と比べて多くなります。
メリットは
返済に占める元金の返済額が大きい為借入残高が減るのが早いことです。
その為総返済額が元利均等返済より少なく済むといわれています。
デメリットは
返済当初は返済額が大きいという事と
借入時に必要な収入の基準が高いので借入可能額が小さくなる可能性があるといえます。
「元金」均等返済のほうが総返済額が少なくて済むので、たとえ初期の返済負担が重くても、長い目で見ればお得であるといわれています。
ただ、「元利」均等返済を選んでも、繰り上げ返済を使ったり毎月返済額を高めに設定したりして返済期間をできるだけ短くするようにすれば、「元金」均等返済と同等、もしくはこちらのほうがお得になることもあります。
どちらが良いのかは、子供の進学費用や自分の老後プランなど長期的な視点で考えておく必要があります。
金融機関で具体的な返済シミュレーションをしてもらうこともできますし、今は自分で簡単にシミュレーションできるサイトもあります。
「元利」均等なのか「元金」均等なのか、毎月返済額や返済期間、繰り上げ返済の有無などパターンを変えていくつも試してみて、今だけでなく数年先、数十年先まで見通したうえで「わが家にぴったりな返済方法」を見つけましょう。