賃貸について
お部屋を借りる際に初期費用が必要ですがその代表的なものが敷金、礼金です。
どちらも入居する前に大家さんに支払うお金になりますがその違いは何でしょうか。
確認してみたいと思います。
敷金とは
部屋を退去するときの原状回復(生活でできてしまった傷などを直す)費用として、入居前にあらかじめ払う準備金のようなお金です。
基本的には、原状回復にかかった費用が差し引かれたお金が戻ってきます。
礼金とは
文字通り、部屋を所有する大家さんに対して、お礼の意味として支払います。
敷金と違って、退去時に返金されることはありません。最近では礼金なしの物件も増えています。
郊外のエリアで部屋を探すとなると、都心まで通勤通学時間がかかったり、1回2回と乗り換えが発生することがあります。そのため、敷金・礼金があるとなかなか借り手が見つかりません。大家さん・不動産会社からすれば長期間の空室は避けたいもの。
そのため、少しでも早く借りてほしいという事情で、敷金・礼金をゼロゼロにしているのです
ただ、敷金・礼金がゼロだからといっても、まったく初期費用がかからないワケではありません。
敷金と同じように、原状回復費用に充てるお金として、部屋のクリーニング代を設けているところもあります。目安は1m21000円程度です。
例えば25m2のお部屋なら2万5000円だと考えておくといいでしょう。
しかし敷金・礼金ナシのデメリットもあるのではないかと心配になる人もいることでしょう。
40代50代の世代には敷金・礼金があるのが当たり前だと思っている、敷金・礼金を払ったほうが安心と考えている人が多い印象です。
でも、ゼロゼロ物件だからといって、ココがダメというデメリットは、はっきり言ってありません。
初期費用が抑えられるので、住みたい部屋に住めるメリットのほうが大きいのだはないでしょうか。
ただ、敷金・礼金ゼロゼロをマスト条件として探していると、選択肢が少なくなるのは事実です。
特に人気エリアでは、ゼロゼロ物件自体が少数なので、物件が見つからないこともありそうです。
また、ゼロゼロ物件は、初期費用がかからない分、家賃が相場よりやや高めという傾向もあるほか、前述のクリーニング代についてもきちんと確認しておくのがよさそうです。