空室対策
“マンションの空室は収入減に直結します。それだけに全ての大家が頭を悩ませ、あの手この手で対策を打っています。
リフォームなど大掛かりな対策を行う前に、現状を見返してみましょう。条件を整えることで、入居者を増やすことができるかもしれません。”
まずは管理を見直してみましょう。住んでいる人にとって、マンションの環境は生活の快適さに直結する重要なポイントです。郵便ポスト周辺にチラシが散らばっていたり、雑草が伸びていたりすると、それだけで雑然とした雰囲気になってしまいます。他にも共有廊下やエントランスにゴミが落ちていないか、あるいは個人の荷物が置かれていないか確認しましょう。サビや塗装のハゲも建物の古さを意識してしまうきっかけになります。入居者目線で丁寧な管理を行うよう心がけていきましょう。
情報化社会が叫ばれて久しい昨今、インターネット環境が整っていることはもはやマンションの常識になっています。中には入居者無料のインターネット設備を持っているマンションも存在しており、効果的な空室対策として非常に注目されています。パソコンではなくスマートフォンを中心に使っている人も多いですが、スマートフォンはWi-Fi環境で使った方が、利用速度が速くなります。それだけに、スマホユーザーにとっても、ネット環境の整った物件は非常に魅力的なのです。
入居できる人に条件を付けている物件も多いですが、思い切ってこの条件を広げるのも空室対策になります。一例として、ペット可、外国人可、リフォーム可などが挙げられます。ペットを飼っている人や、勉強や仕事の為に日本に滞在している外国人は増加しています。しかし、これらの人達は住む場所を探すのに苦労しています。条件を広げることで、物件に対するニーズを広げることができるのです。古い物件でおすすめなのが、入居者が自分でリフォームしてもいいという条件を付けることです。もちろん事前に細かな打ち合わせが必要になりますが、長期入居も期待することができます。
フリーレント期間、いわゆる家賃無料期間を付けるというのも非常に効果的な空室対策です。入居者目線で見ると、部屋を借りるということは非常にお金がかかるものです。敷金や礼金、引っ越し費用や新しい家具の購入費用など、結構な負担になります。そんな中で数か月間家賃が無料になるのは非常に魅力的な条件なのです。大家側としても、フリーレントは家賃を減額するよりメリットが大きい方法です。不動産価値を下げずに済みますし、他の部屋から家賃減額の交渉を持ちかけられることもなくなります。
どの対策が効果的かは、物件の立地や築年数などによっても変わってきます。大切なのは、住んでいる人の目線に立った対策を打つことです。大掛かりな対策を行う前に、まずは身近なところから改善を加えていくようにしましょう。