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賃貸住宅の構造は主に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造を幾分かに分かれていますが比較的高層の建築物に使われる鉄骨造について今回は取り上げてみたいと思います。
建物の構造とは、建物の骨組み部分にどんな材料を使い、どのような組み立て方をしているかということです。現在、賃貸物件をはじめとする多くの建築物に使われているものは、主に四つです。
なお、以下の構造で鉄と表記されていても、実際の材料は鉄の合金である鋼(Steel)が使用されています。
鉄骨造とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた建物のことです。構造欄にはSteel(スチール)の頭文字を取って「S造」と書かれることもあります。
マンションやアパート、ビルといった比較的大きな建物に用いられることが多いのですが、一戸建てでも、鉄骨造(S造)のものが数多くあります。また、工場や倉庫などにもよく用いられます。
鉄骨造(S造)には、「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類があります。これらは使用する鋼材の厚さによって分けられていて、鋼材の厚さが6mm以上のものを「重量鉄骨造」、6mm未満のものを「軽量鉄骨造」と呼びます。
構造の欄にも、どちらかが分かるように明記されているので、確認しておきましょう。それぞれの特徴は以下の通りです。
重量鉄骨造は高層ビルやマンションなど大きな建物で使用されることが多く、建築物の重さを柱と梁で支える「重量鉄骨ラーメン構造(※ラーメンとはドイツ語で枠を表す言葉)」による建設が中心となっています。
重量鉄骨は、軽量鉄骨に比べて柱などが太いため、構造を構成する鉄骨の本数が少なくて済みます。このことから広い空間を設けたり、大きな窓を設けたりするなど、間取りプランの自由度が高くなります
軽量鉄骨造は、木造軸組構造の鉄骨版とイメージすれば良いでしょう。
あらかじめ主要な部材を工場で製造し、それを現場で組み立てて完成させる「プレハブ工法」によるものも多いです。
この場合、現場での作業負担が少ないため工期が短く、品質も安定した仕上がりが期待できます。
柱と梁とブレースと呼ばれる筋交いで強度を保ちます。重量鉄骨造に比べて建築費用が抑えられるという特徴があります。