その他
今年は例年より早い梅雨入りとなり水害が気になる季節となりました。
水害に伴っておこるがけ崩れなど地盤に関する事故が近頃多く見受けられます。
また、大規模な地震が起きた際に造成された地盤が崩れる恐れもあります。
大阪府が発表した大規模土地造成地マップについての情報を見かましたので確認したいと思います。
また、このマップで示された箇所が危険というわけではありません。
谷間や斜面に盛土を行い、大規模に造成された宅地のうち、以下の要件を満たしたものを「大規模盛土造成地」と言います。
谷埋め型大規模盛土造成地 盛土の面積が3000㎡以上
腹付け型大規模盛土造成地 盛土する前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ盛土の高さが5m以上
(上図参照)
造成前と造成後の地形図を重ね合わせることによりおおむねの範囲と位置を抽出します。
また、大阪府では政令市と中核市を除く32市町村について調査をしたところ
摂津市、守口市、門真市、藤井寺市、松原市、高石市、泉大津市、忠岡町、田尻町
これら9市町村は大規模盛土造成地はありませんでした。
宅地が動いたり、崩れたりすると、生命や大切な財産も失われる場合があります。宅地における災害を防ぐためには、宅地の所有者等の皆様が、日頃からご自宅の宅地の状況などを点検しておくことが大切です。
以下のチェックポイントを参考に点検することによって、宅地の被害の前兆となりうる異常を早く発見することができます。
擁壁の長い区間で長い変状(ハラミ出しや水平亀裂)が見られる。
擁壁がいつも水にしみている。苔が生えている。
宅地地盤(道路、側溝を含む)擁壁の変状が連続している。
盛土の範囲が特定されている場合、盛土の上端と下端に変状が見られる、湧水が見られる。