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木造高層ビルの建築計画があがってきました

その他

通常木造住宅は3階建てまでという常識があります。

高層ビルや超高層ビルなどとなれば鉄筋造や鉄筋コンクリート造というイメージですが新しい集成材の開発や木材同士をつなげる要となる金具の開発によって高層木造ビルが可能となっていて、高層賃貸マンションの構想が発表されています。

「軽いわりに強い」木という素材

木は、鉄やコンクリートと比べて、「軽い割に強い」素材です。

最近はCLTなど新しい素材の開発や、木材と木材を強固に繋いで耐震性を高める要となる金具の開発などによって、木造でも高層建築物が建てられるようになってきています。
ちなみにCLTとはヨーロッパで生まれた技術で、繊維方向が直交するように積み重ねて接着した集成パネルのことで大木を必要とせず、また節の多い木でも使えるため、木材を有効に活用できるというのがメリットです。
また厚みや強度があるので、構造を支える壁や床として使用できます。

竹中工務店が開発した「CLT(直交集成板)耐震壁」「LVL(単板積層材)ハイブリッド耐震壁」を採用して高耐震性を確保すると同時に、木材であるため、鉄筋コンクリートに比べて軽量で、コストダウンが図れるというメリットもあります。

耐震性もクリア

耐震性に関しては、現在の建築基準法の則って現在の耐震基準を満たすことが求められています。
木造や鉄筋コンクリート造といった建物の構造種別とは関係なく、新しく建てられた建築物には一定以上の耐震性があるということが言えます。

実際に2016年に起きた熊本地震の調査によれば、2000年に改正された基準を満たして建てられた木造の住宅は一部の特殊なものを除き全てが倒壊を免れており、約6割が無被害でした。
さらに、耐震性のレベルを示す耐震等級で、最も高い耐震等級3の住宅はほとんどが無被害であったため、被災後も安全に住み続けられることができると考えられます。

高層マンションの構想も

野村不動産が日本初の木質系構造部材を使った高層分譲マンション「プラウド神田駿河台」はなんと地上14階建てで、総戸数が36戸となっています。

2020年2月、野村不動産が日本初の木質系構造部材を使った高層分譲マンション、「プラウド神田駿河台」(東京都千代田区)計画を発表して話題になりました(既に全居室完売との事です。)

設計・施工は木造ビルの実績が豊富な竹中工務店で、柱や壁などの構造部や内装材に国産木材を使用しています。完成予想図にあるように、都心でも比較的緑の豊かな場所に、木質感を生かした外観デザインが溶け込んでいます。

木材が高層建築に活用されるとなると地球環境の維持に貢献できるメリットもあり今後注目されると思われます。