南海本線
先週「隣のケンミンショー」で京都の老舗についての特集が放送されていました。
京都では創業100年の企業はまだまだ新入りなのだそうで江戸時代くらいでようやく老舗と認められるのだそうです。
そこで、京都程とは言いませんが堺市だって歴史ある都市。
和菓子を中心に堺市内の老舗をご紹介します。
大阪・堺の銘菓として知られる「けし餅」で有名な、小島屋さんは創業300年の老舗和菓子屋です。
けしの実を、小豆のこしあんを餅皮で包んだものにまぶし出来上がったのが「けし餅」。けし餅に使われるけしの実は、室町時代にインドよりもたらされたと言われています。江戸初期より大阪、堺、和歌山周辺で盛んに栽培されてきた歴史あるものです。
まろやかな餡子と柔らかな餅、贅沢にまぶされたけしが絶妙の味わいを醸し出しています。
プチプチしたけしの実と、餡子とお餅のなめらかな食感も驚きの一言。
上品な食べ心地は、お茶席や贈答用のお菓子にもぴったりです。
「けし餅ロール」けし餅を和洋折衷のロールに仕立てたものでこちらも美味。
小豆のこしあんを求肥で包み、生クリームたっぷりのロールケーキで巻き込んだだけでなく、外側にはやっぱり贅沢にけしの実をまぶしてあります。
甘すぎない生クリームと、しっとりしたスポンジがたまりません。
日本茶やお抹茶だけでなく、コーヒーや紅茶にも合う美味しさです。
和菓子と洋菓子が混ざった「けし餅ロール」こちらもおすすめです。
店舗はもちろん、有名デパートやオンラインショップでも購入可能なので、ちょっとした贈り物に送っても喜ばれるでしょう。
2階には茶坊もあるので、観光やショッピングのついでにお茶に立ち寄るのも素敵です。
住所:大阪府堺市堺区宿院町東1-1-23
電話番号:072-232-0313
HP:http://www.keshimochi.com
行列が絶えない名店「かん袋」。鎌倉時代から続くこの店の名前は、なんと豊臣秀吉が名付けたのだそうで長い歴史を感じます。こだわりの老舗だけにメニューがわずか2品だけなのです。
店構えや積み重なった時を感じる看板、店内の注文時に使用する木の番号札など、どこを見渡しても味のある風景が広がり、苔むした中庭など現代的な便利の良さとは一味違った古き良き時代の良さを感じることができます。
こちらで味わうことができるのは「くるみ餅」と「氷くるみ餅」の2品。こちらの「くるみ」は木の実の「胡桃」ではなく、青大豆で作られた餡で白玉を「くるんだ」から「くるみ餅」と名付けられたもの。
真っ白いモチモチのお餅と、しっとりした緑のなめらかな餡が爽やかな味わいです。同じ青大豆を使ったずんだ餅に比べても、さっぱりとしていて、飽きることなく食べられそうです。
夏の暑い日には、くるみ餅に冷たい氷を乗せて。
ふわふわとシャリシャリの両方の食感が楽しめる不思議なかき氷は、緑の餡やお餅と混ざって絶妙な美味しさ。
氷の冷たさもあってさっぱりとしているから、甘いものが苦手な人にも美味しく食べられそうです。
こちらの「氷くるみ餅」は、氷だけに持ち帰ることができないので、来店した人のみが味わえる特別なもの。これを食べるだけでも、堺に足を運ぶ価値がありそうです。
住所:大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1
電話番号:072-233-1218
HP:http://www.kanbukuro.co.jp/index.html
通称「大寺さん」と呼ばれる開口神社の境内にて創業された「大寺餅河合堂」は、慶長元年(1596年)創業。400余年の老舗ならではの味を楽しめます。参拝客にあんころ餅やきなこ餅などを販売したのを始まりとして、堺の歴史と共に歩んできた和菓子店です。
今時の華やかな和菓子ではなく、昔ながらの大福や桜餅、わらび餅などスタンダードな商品ですが、口に入れると驚くほどの美味しさが広がります。
中でも「大寺餅」は、歌人である与謝野晶子も愛したと言われる、上品ながらも、素朴で温かい味。なめらかなこし餡は、数多くの和菓子好きもびっくりです。大福、おはぎ、草餅、みたらし団子、三色団子と、どれを食べてもすごく美味しいのは餅そのものが美味しいからです。
程よい存在感を楽しんでいると、いつの間にかとろけてしまうお餅は、他では味わえない老舗の味。
見た目だけではなく伝統を大切にした美味しさは、日常のおやつはもちろん、大切な人と味わうのにもぴったりです。
住所:堺市堺区少林寺町西4-1-27
電話番号:072-222-1223
HP:https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/27012434/ツ
先程ご紹介したお店以外にも老舗と呼ばれるお店は堺市内にはたくさん存在します。
予想はしていましたが創業3~400年のお店は堺市内では普通にありました。さすが古墳の町。歴史が京都より古いです。
歴史ある風情を感じながら住まいを探してみるのも素敵ですね。