マンション
マンションが売れない状況が続くと価値が下がってしまい、維持費用だけが増えていってしまいます。そのようなことにならないためにも早く売り切ってしまうことが大切で、そのためのタイミングを逃さないようにする必要があります。そこで今回は、売却のベストタイミングはいつかということについて解説します。
“マンションが少しでも早く売れた方がいい理由はいくつかあります。
まずはマイホーム特例です。居住用不動産の場合には売却益に対して3000万円の控除が認められますが、この特例が認められるのは住まなくなった日から3年目の年の12月31日までとなります。
次に相続税が挙げられます。相続税は相続してから10ヶ月以内に申告する必要があり、現金納付が原則です。このとき相続税を支払えないような場合には、相続した家を売って現金を作るしかありません。
また戸建てと違って、マンションは売れなくても毎月の管理費や修繕積立金が発生します。そういった費用負担を減らすためにも、早く売った方がよいと言えるでしょう。”
売りたいマンションが中古である場合には、築年数に気をつけましょう。RC造などの耐火建築物の場合は築25年を超えると、買主が登録免許税や住宅ローン控除といった税制上の軽減措置や控除を受けられなくなるため、買い手が不利になります。そうなると当然、売れにくくなるわけです。ただし現行の耐震基準を満たしている証明ができれば税制上の年数における制限は適用されなくなりますので、もし築25年を超えそうな場合には耐震基準を満たすリフォームをするのがおすすめです。
マンションを売却する際に注意するべきポイントとしては、同じマンションの中で階数、方角、間取りが違う競合物件があるかどうかということが挙げられます。もし同じマンションの中で競合物件があった場合には、金額が低い方から売れていくため販売価格を下げざるを得なくなります。しかも売主同士の価格競争になってしまうと、予想外に低い価格でマンションを売らなければならなくなるケースもあります。そういった場合には一度冷静になることが大切です。
“マンションのような不動産は、築年数が経過するほど価値が下がります。土地の場合には地価が急落するということはあまりありませんので売り急ぐ必要もないのですが、マンションの場合には売れるタイミングが遅くなればなるほど販売価格が下がっていきます。そのため早く売った方が有利だと言えるでしょう。賃貸で運用するならともかく、現金化したいのであれば早く売ってしまった方が手取りは多くなります。
また最も確実に早く売る手段としては、不動産会社の買取があります。ただしこの場合には販売価格の60~70%の価格での買い取りとなりますので気をつけましょう。”
マンションは需要よりも供給数の方が多いので、早く売ってしまいたくてもなかなか上手くいかない、という人が少なからずいます。だからこそ、売却を決めた際には信頼できる不動産会社に仲介を依頼することが大切だと言えるでしょう。