その他
近頃国土交通省からおすすめされているPC造という工法があります。
プレキャストコンクリート造の省略です。
鉄筋コンクリート造の一種ですがその特徴を探ってみます。
PC造は「プレキャストコンクリート造」の略語であると先程述べました。
プレという接頭語の通り工場であらかじめ作られた鉄筋コンクリート、コンクリート壁などをはじめから工場で作り、トラックなどに乗せて現地に運び、現場で組み立ていく工法のことを言います。
工場でまとめて作れて、かつ、現場では組み立てるだけなので、
工期も早く、人件費の節約も出来て、R C造と比べて安く早くマンションを建てられます。
通常のコンクリート造のマンションを建てるときは型枠も木材で作りコンクリートを固めます。しかし一度使った型枠というのは再度利用することが出来なくなるため、型枠を作る費用というのが高くついてしまいます。しかしプレキャストコンクリートは工場で鋼製の型枠を使用するため、木造型枠とは違い再度利用ができるのです。
画一化された型枠による品質が保証されているのがこの工法の特徴です。
P C造には様々なメリットがあります。
防音性に優れている
PC造はR C造同様にコンクリートで作られていきます。
なので、隣の部屋との境もコンクリートになるので、音はかなり減ります。
木造や鉄骨造と比べるとかなりの違いがあります。
さらに工場でしっかりと作られたコンクリートなので、コンクリートも均一で高い品質が保たれているケースでは、R C造よりも高い可能性もあります。
耐火性がいい
耐火性のもR C造と同様に高いです。木造などは燃えやすい素材ですが、コンクリートの耐火性はかなり高いです。
また鉄骨造などの場合も耐火性は高いですが、熱で躯体の鉄骨が曲がってしまう可能性があります。
その点、コンクリート造は変形することも少ないので安心です。
◇耐震性
P C造は全てコンクリートで覆われているので地震での揺れ自体も少なくなり、建物の倒壊するリスクも少ないです。
家賃が高くなりがち
1つ目のデメリットは、家賃が高くなりがちになってしまう点です。
PC造のマンションは、木造や鉄筋造と比べてみると工賃が高くなってしまいます。
そのため、家賃に関しても自ずと高くなってしまうのです。
コンクリート打ちっぱなしは暑さや寒さがネックになる
2つ目のデメリットは、コンクリート打ちっぱなしは暑さや寒さがネックになる点です。
コンクリート打ちっぱなしだと、室内に熱を溜めやすく外気の影響を受けやすいという欠点があります。
RC造と比べて仕上がりのブレが少ないPC造。
この工法が広まれば将来的にコストが圧縮されて今よりはもう少しこなれた建築費用になるでしょう。